暗号資産(仮想通貨)投資であなたの頭を一番悩ませているのが「利益の計算」と「確定申告」ではないでしょうか。
「ちゃんと申告はしたいけど、計算が面倒で気が重い・・・」
そんなあなたのために、仮想通貨の確定申告に役立つサイトやツールをまとめてみました。
暗号資産(仮想通貨)の利益とは?
利益=売ったお金ー買ったお金
ざっくり言うと、通貨の売却金額から購入金額を引いたものが利益(所得)になります。
計算例
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参考:(国税庁ホームページ)仮想通貨に関する所得の計算方法等について
仮想通貨の利益は雑所得
2020年現在、仮想通貨の利益は雑所得に分類されています。
- ビットコインは、物品の購入等に使用できるものですが、このビットコインを使用することで生じた利益は、所得税の課税対象となります。
- このビットコインを使用することにより生じる損益(邦貨又は外貨との相対的な関係により認識される損益)は、事業所得等の各種所得の基因となる行為に付随して生じる場合を除き、原則として、雑所得に区分されます。
参考:(国税庁タックスアンサー)仮想通貨に関する所得の計算方法等について
雑所得にかかる税金
所得にはそれぞれ所得税(最高税率45%)+復興特別所得税(2.1%)と、住民税(10%)がかかります。
また、雑所得である仮想通貨の損益は、株式と違って繰り越しができません。
年をまたいでプラス分をマイナス分を相殺できない、ということです。
前年にいくら損していても、今年儲けていれば、そのまま税金がかかります。
確定申告や住民税申告が必要になる基準
税理士に依頼しない場合、仮想通貨の利益は計算なども含めて、全て自分で申告しなければなりません。
所得税は20万以上の利益に対して確定申告する必要があります。
住民税は全ての利益に対して申告する必要があります。
申告の経験の無いサラリーマンにとっては、時間的にも、心理的にも負担になります。

申告はどれくらい大変か
仮想通貨の確定申告はどれくらい大変なのでしょうか?
実務を担う税理士のコメントをまとめた記事がありましたので紹介します。
参考 めんどくさい? 税率高すぎ? 仮想通貨の確定申告、税理士に聞いたIT Media NEWS専門家のコメントからも、とてもハードルが高いことが分かります。
自力での計算は難しい?
「総平均法」「移動平均法」などがピンとこない人は、自力での損益計算はかなり難しいと思います。
というか、ハッキリ言って無理です。
次に紹介するサイトやツールを使って雑所得の数字を出しましょう。
雑所得の金額さえ分かれば、確定申告自体は自力でもできます。
仮想通貨の確定申告に役立つサイト・ツール
それでは、仮想通貨の確定申告に活躍しそうなサイトやツールなどを紹介していきます。
私もこの中から良さそうなものを厳選して使うつもりです。
対応する取引所やサービスの内容は、提供予定のものも含みます。
実際にサイトに見てみて、自分に合うかどうか、お使いの取引所に対応しているかどうか確認してください。
令和元年分の確定申告書作成コーナー(国税庁)
まずは国税庁の確定申告書作成コーナーから。
前年度のデータを引用すると、勤め先や住所などを入力する手間が省けます。
医療費や配当の集計フォームなどもあって意外に便利です。
コインチェックの終値一覧
コインチェック「取扱い通貨の終値一覧」:https://coincheck.com/blog/4649
指定の月ごとに、取扱い全通貨の日足の終値(円建て)を確認できます。
自分で計算する場合、終値の確認は必須なので、一覧表になっているのは便利です。
tax@Cryptact(タックスアットクリプタクト)
- 国内外の主要33取引所に対応
- 2800以上の通貨に対応
- カスタムファイル作成可能
- 無料
- 税理士紹介プランもあり(有料)
取引所からダウンロードした取引履歴をアップロードするだけで、瞬時に計算結果や一覧表を作成してくれる便利なサイトです。
カスタムファイルを作成し、特殊な取引(未対応取引所、商品購入、決済、ICO、マイニング、OTC取引、送金手数料など)をアップロードして取り込めるところが特徴。
カスタムファイルの作成については、サラリーマンでエクセルなどを日常使っている人なら、それほど難しくありません。
現在無料で登録・使用可能。
新しい通貨、取引所やエラーに対するスピードが速くて好感が持てます。
2018年2月21日追記
国内最大取引所のビットフライヤーと提携!信頼性がさらにアップしました。
<bitFlyer社との業務提携のお知らせ>
bitFlyer社との業務提携を締結しました。bitFlyer社のお客様にtax@cryptact(ユーザー数12,000人, 15取引所/1680通貨種対応)をご利用頂くことで、仮想通貨の更なる普及並びに利便性向上に貢献したいと考えています。
宜しくお願いします。https://t.co/iRtjrGEKrR— Cryptact(クリプタクト) (@Cryptact) February 8, 2018
クリプトリンク
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- API連携によるポートフォリオ生成機能
- 複数取引所をまたぐ資産管理が可能
クリプトリンク【CryptoLinC】 は、収支計算の「計算代行」まで依頼できるサービスです。
取引が多く自分で集計を行う時間が取れない人や、仮想通貨の計算を地元の税理士に断られてしまった人にオススメです。
コインタックス
- 確定申告の計算をサポート
- 税務調査に対応
- 早割キャンペーンあり
ニーズに合わせてさまざまなプランを選択できるのが「コインタックス」。
料金もあらかじめ分かるので安心。
税務調査の対象になった人向けのプランもあるので、税務署からお尋ねが来た人や調査が心配な方は必見です!
1月31日まで「早割」のキャンペーンもやっているのでお得です。
申告のプロ~税理士に依頼する
誰にとっても、初めての申告は心細いもの。
四苦八苦して多くの時間を費やすよりは、思い切って申告の「プロ」に依頼するのも手です。
仮想通貨の計算だけではなく、素人では思いつかない提案や総合的な節税のアドバイスももらえるかもしれません。
税理士ドットコム
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(番外編)仮想通貨の「職場バレ」を防ぐテクニック
あなたが会社員や公務員などのサラリーマンなら、仮想通貨投資のことを職場に知られたくないですよね。
大きく稼いだ場合はもちろん、少額でも、投資に関わる情報の「職場バレ」はなるべく避けたいもの。
実は、職場バレをほぼ確実に防ぐテクニックがあります。
これは、仮想通貨以外の利益でも有効です。


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